留学準備その2(志望校選び編)
都市計画を目指そうと思ったものの、いざ大学院選びをする場面になって、何を参考にすればいいのかわからないまま時は流れて。。
最終的に、PLANETIZENのGuide to Graduate Urban Planning Programsを購入。
"urban planning ranking graduate"などで検索すると、色々なサイトでランキングを出してるみたいだけど、一説によると、都市計画を志すアメリカ人はだいたいPLANETIZENを参考にしてるとか。真相は不明( ◠‿◠ )
まあ、ランキングはともかく、この本には、あらゆる大学院の合格率・教授の数・学生数・留学生の率など色々な情報が入っていて比較がしやすいです。どの項目を重視するかは人それぞれかと思いますが、私は、教授の数、教授と学生の比率(できるだけ教授が多い方がいい)、1学年の学生数(あんまり多くない方がいい)、どれぐらいの学生が「Planning-related job」に就職したかという「Student Employment」の数値を参考にしました。最後の数値は大学によって結構バラバラでした。確たる根拠はありませんが、この数値で他の学生の本気度が推し測れるような気がして。それと、その数値が高いということは、それだけ都市計画の仕事が学校の周辺に多い=フィールドワークに適した土地、ということではないかと思ったからです。確たる根拠はありませんが。。
いくつか受験しましたが、最終的にはUCLAとポートランド州立大で比較しました。
◾️UCLA
締切は1月上旬で少し早め。3月14日にアドミッションからメールが届き、残念ながらウェイトリストになってしまったとのこと。メールには、「4月15日のdecisionの直後には結果をお知らせするね」と書かれていました。
ウェイトリストになってからは色々アピールすることが大事、とグーグル先生が言っていたので、追加でエッセイを送ってみたり、(他学科の)先輩にお力添えをいただいたりしたものの、なんら音沙汰なし。。アドミッションにメールを送ってもまったく反応なし・・・。4月15日を過ぎても全然連絡がないので、まあ、厳しいんだろうな・・・と諦めていたところ、4月28日に不合格通知が来ました。。
と、こう書くとなんともアッサリしていますが、4月15日から28日の13日間は、落ち着かない日々が続きました。時差の関係で、西海岸の学校からのメールは日本の夜中3時前後に届くことが多かったため、毎日毎日枕元の携帯が気になって、眠りの浅い日々でした。。
UCLAは、教授も多いし、気候もいいし、何と言っても都市計画では全米トップ5に位置する大学なので、第一希望ではありましたが、縁がなかったということでしょうがないですね。(最後の方は音沙汰のないアドミッション&全然合否結果が来ないことへの怒りが若干湧いていました笑)
ちなみに、UCLAのMURPは、まずは在校生がエッセイなどをチェックするらしいです。一次審査のようなものでしょうか。もし知り合いがいれば、アプライの前にアドバイスをもらうことをオススメします。
◾️Portland State University (PSU)
締切は1月中旬。3月9日に無事合格通知をゲット!!
とはいえ、UCLAのステータスが微妙だったので、進学の意向をPSUに示したのは4月28日になってしまいました。
当初は第一希望ではありませんでしたが、ポートランドといえばまちづくり、都市計画を勉強するフィールドとしてはこの上ない場所です。学科のランキングも全米14位とレベルが高く、何と言っても、卒業生の90%以上が都市計画関係の仕事に就くという驚異の率!さらに、ポートランド関連の書籍を色々と読むうちに、ここで勉強したい!と強く思うようになりました。
まあ・・・しかし・・・英語の点数はおそらく問題なく、職歴もそれなりにあったものの、都市計画のみの打率だと4割弱と、なかなかシビアな結果となりました。。
Planetizenを見てみると、都市計画のマスター(MURP)に通う日本人留学生の数は、中国・韓国人留学生と比較すると、かなり少ない気がします。まあ、そもそもMURP自体が留学生が多いコースではなく(PSUのMURPも留学生は数%(30数人中ほんの数人))、留学生に特別に開かれた学科ではない、ということかもしれません。
留学準備その1(英語編)
留学準備のステップはいくつかありますが、留学を志して真っ先に考えることは、おそらく英語のスコアメイクだと思います。
完全な純ドメ、仕事で英語を使う機会はゼロ、の私にとって、スコアメイクは、これまでの人生で最もきつい、孤独で長い戦いでした(°_°)
私の受験遍歴は以下のとおり。目標は、TOEFL iBT 100点 or IELTS Overall 7.0。達成するまでなんと2年半もかかりました…。
2019月 勉強開始。最初のTOEFLは53点。放心。猛勉強開始。
時期 | 出来事 |
---|---|
2015年 9月 | 勉強開始。 |
11月 |
初めてのTOEFL。53点。放心。猛勉強開始。 ※この頃は、半年もあればきっとなんとかなると思っていた。 |
11月〜 2016年4月 |
月1以上のペースでTOEFL受験。 |
5月 | |
6月〜7月 |
現実逃避期。引越しなどをこなしつつ、もう一度留学を目指すか悩んだ末、再チャレンジを決める。 ※この頃は、これまでの蓄積もあるし、81点は結構すぐに取れるだろうと思っていた。 |
8月〜10月 |
猛勉強開始。 ・・・が、ブランクは思った以上に大きく、80点を超えることができないまま、年末の忙しさに突入。 |
11月〜12月 | 忙しい。勉強時間ゼロ。 |
2017年1月 | 勉強再開。もう失敗は許されない!背水の陣。。。 |
3月 | 月1以上のペースでTOEFLを受けまくり、ようやく85点をゲット。 |
5月 |
TOEFLが全く伸びなくなる。IELTSに転向。 ※この頃は、IELTSはTOEFLに比べて簡単と聞くし、7.0くらいなら秋までに取れるだろうと思っていた。 |
5月〜12月 |
5月、最初のIELTSはOverall 5.5。 6月、2回目のIELTSはOverall 6.0。・・・もしかしてIELTSもなかなか手強いのかも、、、。でももう後には引けない。 過去問を7〜12まで3周ぐらいする。毎日12時から深夜3時まで勉強して、月1以上のペースでIELTSを受けまくるが、6.5を超えない。 11月になっても目標の7.0にはまだ届かない。引き続きIELTSを受けまくる。 同じ頃、仕事も留学準備(受験校の選定、エッセイ、推薦状など)も忙しくなり、仕事&留学準備&IELTSの勉強の三重苦で、12月中旬に完全に体調を崩す(多分ちょっと病んでた)。ひとまずIELTSは小休止し、留学準備の仕上げ&アプライを行う。 |
2018年1月 |
年末年始にエッセイを書き上げ、アプライ完了。IELTS受験勉強再開。 1月中旬、もうこれが本当に最後、と気合を入れて受けたIELTSで、ようやく7.0達成。 すでにアプライした大学院にスコアのアップデートを依頼する。 |
TOEFLとIELTSには相当な時間とお金をつぎ込んでしまいました。振り返ると、認識が甘すぎ&ライフイベントが色々ありすぎな2年半でした…。当時は、TOEFLもIETLSも、それなりの時間をかければ、結果はおのずと出るものだと信じていました(他のいろんなテストのように)。
でも・・・
残念ながら結果はおのずとは出ません。。死ぬ気で勉強したのにバンドスコアがびくともしないということは日常茶飯事でした。
参考までに、IELTS勉強法は次のとおり。
■リーディング
最終スコア8.0。「確信を持って回答できる」状態になるまでひたすら過去問(7~12)を解きまくりました。
- 作者: Cambridge University Press
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単語帳は、けちってずっとTOEFL3800を使っていたものの、やっぱり微妙に単語が違うことに我慢ができず、秋に「実践IELTS英単語3500」を購入(遅)。打率の高さが違います。
それと、リーディングは、点数にムラがあったのが悩みで、かつ、なんとなく“感覚”で読んでいる気がしていたため、夏ごろ、基礎に立ち返って「基本からわかる英語リーディング教本」を使用。人によって合う・合わないがあるようですが、私は、これを精読してから理解度が格段に上がった気がします。
■リスニング
最終スコア7.5。これも、ひたすら過去問をこなすしかありません。
リスニングは、TOEFL受験時代に受講したWeb TOEFLの以下のコースが自分の基礎になっている気がします。とにかく内容理解・スクリプトリピーティング・シャドーイングを何度も何度も何度も何度も行う、というものです。
余談ですが、WebTOEFLはコンテンツが素晴らしいだけではなく、葛山先生にはメールで丁寧に指導もしていただきました。仕事が忙しくて勉強時間がなかなか取れません、とボヤく私に、「時間がない、というのは言い訳です。時間を作る努力をしなければなりません」と檄を飛ばしていただくなど、IELTSに移行してしまったものの、今でも感謝の念がつきません。
ということで、TOEFL派のみなさまには、WebTOEFL、オススメです。
ちなみに、IELTSでは大文字・小文字の別も採点対象となるため、回答は「全て大文字」で書くのがオススメ。そうすれば、大文字で書くべきところを小文字にしてしまった、というしょうもない減点を防ぐことができます。詳しくは以下のブログを参照。
■ライティング
最終スコア6.5。最も苦労したセクションです。。
①まずは、UK PLUSで1題1題じっくり勉強。
IELTS writing 通信講座|IELTS Writing通信添削|UK PLUS
ただ、IELTSを始めたばかりの学力では、模範解答を応用して本番に生かすには、模範解答のレベルが若干高かった・・・。とはいえ、基本的なライティングの書き方を勉強できたし、スコアリングの精度はかなり高いと思うので、やって損なし、と思います。
②最も活用したのは、ielts-simon.com。このHPに出てくる模範解答と、どんな表現がポイントアップなのかを確認して、片っ端からノートにまとめて暗記していました。
③ある程度暗記してネタのストックがたまったら、IELTSの過去問を解いて⇒添削サービスを使って添削を依頼⇒添削の結果を再度ノートにまとめる、を繰り返し。
IELTS Writing Correction Service | IELTS-Blog
添削サービスは、以下も含め色々使いましたが、結局どれが一番よいのか分からず・・・。まあ、「添削待ち」の時間で勉強のペースを乱されないのが一番重要だと思うので、どのサービスを使うにせよ、お金はケチらず最速添削コース!に申し込むことをオススメします。
http://www.ieltsanswers.com/writing-correction-ielts.html
■スピーキング
最終スコア6.5。
レアジョブに大変お世話になりました。
レアジョブにはIELTSのコース・教材はないものの、TOEFL指導可の先生であれば、大概IELTSも指導してくれます。お気に入りの先生を何人か見つけ、毎日レッスンしました。(Cherry先生とBleakey先生が大好きでした。ありがとう・・・!)
Speakingの問題は、以下のサイトの「Recent IELTS exams」で入手。
世界中の受験生が自分の受験時に出題された問題をHP管理者に連絡し、管理者が整理して投稿してくれています。
www.ielts-blog.com
私は、1~2シーズン分の問題をワードにコピペして、レアジョブで1つ1つ回答しながら、誤りを修正&こなれた表現に修正してもらって、自分なりのQA集を作成しました。(当然ながら、他人が作ったモデルアンサーよりも覚えやすいし答えやすい。)
試験直前は回答を片っ端からつぶやき続けてました。
Speakingの問題は結構使い回されているようで、前回と同じ問題が出題されたり、↑のサイトで準備してた問題がそのまま出たりしました。そんな時は、動揺せず、暗記してる風を見せず、ちょっと考えたフリをしながら回答するという演技力も重要ポイントかと思われます笑。
★類義語
単語は、(専門用語という意味ではなく)表現の幅が重要になってくるので、日々類義語を検索しまくり、スピーキングやライティングの回答にちりばめていました。
★オススメの参考書
スピーキング・ライティングは、以下の本が非常に参考になりました。いろいろなトピックに関するバラエティ豊かな表現が詰まっているのでオススメ。
正直そんなにめちゃくちゃすごいスコアを取ったわけではないですが、上記の勉強法で、凡人でも7.0が取れた、という参考にしていただければと思います。。
それと、WritingとSpeakingは、6.5と7.0の間に大きな壁があるように感じました。デッドラインまでにその壁を超えられないだろうと思ったので、後半は、WとSは最低限6.5を取る、RとLで8.0を目指す、という戦略で勉強していました。
漫然と「Overall 7.0」ではなく、具体的に、「W&S」と「R&L」それぞれの目標を決めて勉強することが重要です。
受験生活、長く辛くしんどいことも多いと思いますが、負けずに頑張ってください!一番重要なことは、諦めないことだと思います。諦めなければいつか結果が出ると信じて頑張ってください!!